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多賀クリニック(白山市)子育ての知恵袋129

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「子育ての知恵袋」 No.129

登校しぶり防ぐ 心の充電

<お母さんからの質問>


小学1年生の次男が、5月の連休明けに「登校しぶり」になりました。

夏休み明けに同じようにならないか心配です。


(3歳と6歳と9歳の子どものママ)



<多賀先生のアドバイス>


5月に登校しぶりを経験したお子さんの多くが、夏休み明けに登校しぶりになります。ゴールデンウィークより長い休みですから、生活リズムを戻すのに苦労するのは当然です。

「夏休み中は元気に遊んでいたクセに」と思いがちですが、9月は初旬から登校しぶりが始まります。


休み中は学校のストレスはありませんが、一学期に蓄積したストレスは解消されず、心の中に残っています。

二学期が始まり、ストレスが上積みされると、間近に心の電池不足になります。


大切なことは、心の電池が十分に溜まっていれば、誰しもストレスを乗り越えることができるということです。

ご両親ができるのは、学校でのストレスを軽減することではなく、心の電池を充電することです。

子どもの心の電池は、お母さんとの一対一の時間(特にお風呂)を増やすことと、ありがとうを多く言ってあげることでたまります。加えて、肉体的疲労を少なく二学期を迎えるために、夏休みの終盤には家族旅行などの大きなイベントを避けてのんびりしましょう。


〔北陸中日新聞 令和4年8月16日掲載〕





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