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多賀クリニック(白山市)子育ての知恵袋125

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「子育ての知恵袋」 No.125

感謝の言葉 後出しでも効き目

<お母さんからの質問>


家族全員に「ありがとう」をたくさん言うようにしました。

なんだか皆、笑顔で、前よりも手伝ってくれるようになりました。でも言い忘れた時に、どうしたら良いでしょうか?


(小学校2年生の息子のママ)



<多賀先生のアドバイス>


忙しい時や他のことに気を取られていると、「ありがとう」を言い忘れることがありますよね。

そんな時は「さっき○○してくれて、ありがとう」と後出しで言いましょう。後になって言われると、むしろ嬉しさが倍増します。なぜなら、「自分がしたことを、これまで覚えてくれていたんだ」と感じるからです。


もう一つ、「ありがとう」の効果を倍加する方法があります。

「○○さんが感謝していたよ」と第三者的立場でありがとうを伝えることです。これは、○○さんが感謝していたことを伝えようとしている目の前の人も同意していると考えるからです。

つまり、感謝が二人分になるのです。

家庭ではお父さんとお母さんの双方がこの立場になれますよね。


「ありがとう」を家庭の中で言っていると、子どもたちは自然に外でも言うようになります。

しかし、学校や保育施設であいさつ運動をしていても、親が家庭で言うようになっていないと、子どもたちには定着しません。


〔北陸中日新聞 令和4年5月10日掲載〕





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