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多賀クリニック(白山市)子育ての知恵袋149

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「子育ての知恵袋」 No.149

しつけ 怒らず親自ら手本に

<お母さんからの質問>


お箸の持ち方について、前回の回答(昨年12月19日付)通り、今やっています。

靴をそろえて脱ぐことを教える方法はありますか?


(6歳の子どものママ)



<多賀先生のアドバイス>


お箸の持ち方や靴の脱ぎ方は、しつけに含まれる行為です。

しつけは「躾」という漢字を使うように、自分が気持ち良いというより、見ている相手が気持ち良いという意味合いが大きいでしょう。

つまり、法律のような社会的ルールではなく、お互いに気持ち良く生活していくための方法なのです。


実は、しつけはとても実用的で合理的です。

お箸を上手に持てれば、こぼさずに食べれますし、靴がそろえて脱いであれば、早く出掛けることができます。


靴やスリッパの脱ぎ方を教えるこつは「未来(あした)に向けて脱ぎましょう」という言葉掛けで伝えることです。

しつけを身につけてもらうために大切なのは、怒鳴ったり怒ったりせず、優しい声で繰り返し言い続けることと、親自身が率先してすること。


佐々木正美さんは『子どもへのまなざし』(福音館)の中で「しつけというのは、親の希望を子どもに伝えることです。伝えるところまでがしつけであって、いつできるようになるかは、子どもに任せるのが1番の鍵です」と書いています。


〔北陸中日新聞 令和6年1月23日掲載〕





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